ドキュメント
Opportunity Scoring:未開拓のクリックでクエリをランク付け
平均掲載順位が3位から30位のクエリを、表示回数、取りこぼしたクリック数、上位からの距離でスコア化し、3位まで順位を上げた場合に増やせるクリック数を推定します。
Opportunity Scoring は、順位が上がったときの価値が大きい順にクエリを並べ替えます。対象は、表示回数が10回以上で平均掲載順位が3位から30位のクエリです。クリックにつながらなかった表示回数に、11位で最大になる重みを掛けてスコアを算出し、その順にランク付けします。各クエリには、3位に上がった場合に増えるクリック数の推定値も付くため、どこに労力をかけるべきかがひと目でわかります。
スコアの計算方法
score = impressions × (1 − CTR) × w(position)
w(p) = (p ÷ 11) × e^(1 − p ÷ 11)
impressions × (1 − CTR) は、検索結果に表示されたものの選ばれなかった回数を表します。重み w は、順位ごとの重要度を決める係数です。
| 平均掲載順位 | 重み |
|---|---|
| 3 | 0.564 |
| 5 | 0.784 |
| 8 | 0.955 |
| 11 | 1.000 |
| 15 | 0.948 |
| 20 | 0.802 |
| 30 | 0.485 |
ピークを11位に置いているのは、データに合わせて当てはめた結果ではなく、意図的な設計です。1ページ目のすぐ後ろにあるクエリは、小さな順位改善でも表示圏内に入れるため、最も大きな重みが付きます。一方、3位と30位でも約半分の重みは残ります。Score (0-100) は、実行内で最も高いスコアのクエリを100として、すべてのスコアを相対的に換算した値です。
見込みクリック数の推定方法
見込みクリック数 = 表示回数 ×(目標 CTR − 現在の CTR)で求めます。ただし、クエリの CTR がすでに目標を上回っている場合は0になります。目標 CTR は、CTR Curve Modeling と同種の近似曲線から読み取った、サイト自身の3位における CTR です。曲線を当てはめられない場合は、10%を目標値として使います。どちらの値が使われたかは、Target CTR (position 3) カードで確認できます。
レポートの見方
- カード:Total opportunities、Total score、Potential added clicks(すべてのクエリが3位に到達した場合)、目標 CTR を表示します。
- Top opportunities by score は上位のクエリをグラフで表示します。Chart メニューで上位15件、30件、50件を切り替えられます。Position weight function は、上の表に示した重みの曲線を描画します。
- テーブルには、Query、Position、Impressions、Clicks、CTR、Position weight、Score、Score (0-100)、Potential clicks が表示されます。スコア順に並び、クエリで検索できます。Show or hide columns から Impressions × (1 − CTR) の列を追加できます。クエリをクリックすると、詳細ページが開きます。
利用時の注意点
- 1位と2位は、設計上、対象から除外しています。上位にあるのにほとんどクリックされないクエリは、スニペットの問題です。これは CTR Curve Modeling で見つけられます。
- 見込みクリック数は上限の目安です。3位に到達できること、そしてその場合にサイトの3位の平均的なクエリと同じ割合でクリックされることを前提としています。ブランド名での検索や、競合の多い検索結果ページでは、この前提が崩れることがよくあります。
- スコアは、その実行内での相対値です。日付範囲を長くすると表示回数が増え、スコアも高くなります。そのため、比較は実行をまたいで行わず、同じ実行内のクエリ同士で行ってください。
- クエリの行には、Google がプライバシー保護のために匿名化するまれな検索は含まれません。また、レポートが読み込むクエリ行は最大25,000件です。
- 掲載順位は、各検索でサイトが獲得した最上位の掲載順位を Google が平均した値です。そのため、順位が大きく上下するクエリは、1つの数値に平均化されます。
スコアを施策につなげる
テーブルの上位から順に、各クエリの詳細ページを開き、どのページが上位表示されているかを確認します。そのページがクエリへの適切な答えになっているなら、内容を強化しましょう。検索意図への答えを本文の早い位置に書き、競合ページが扱っていて自サイトに足りない情報を補い、関連ページからリンクを張り、タイトルを検索内容に合わせます。自サイトのどのページもクエリに十分答えていない場合は、新しい記事のテーマにします。content engine にトピックとして追加すれば、AutoPSEO がサイトの形式で記事を作成します(トピックの選ばれ方)。
難易度ラベル付きで、よりシンプルな「あと一歩で上位」リストが必要な場合は、4位から20位を対象とする Page Poaching を参照してください。