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Anomaly Detection: Search Console データの異常な日を見つける
ロバスト統計を使って各日を前後の同じ曜日と比較し、急増と急落を重大度別にフラグ付けします。ゆるやかなドリフトを捉える EWMA チャートも備えています。
Anomaly Detection は、Search Console データの各日を前後の週の同じ曜日と照らし合わせ、通常の範囲を大きく外れた日をフラグ付けします。対象はクリック数、表示回数、CTR、平均掲載順位で、中央値ベースのスコアを使うため、極端な1日があってもベースラインが歪みません。検出した異常は Low から Critical までの段階で評価されます。もう1つのチャートでは、1日単位では見えないゆるやかなドリフトも監視します。
各日のスコアの算出方法
- ベースライン。 ある日の期待値は、その日を除き、前後で同じ曜日にあたる最も近い8日間の中央値です。月曜日は月曜日と比較するため、週末に見られる通常の落ち込みが異常と判定されることはありません。比較対象の日が3日以上必要で、満たさない場合はその日をスコアリングしません。
- ばらつき。 通常のばらつきは、これらの日の中央絶対偏差(MAD)に 1.4826 を掛けた値で、標準偏差と比較できるようにしています。MAD が0の場合は、代わりに平均絶対偏差を使います。
- スコア。 z スコアは、その日の中央値からの距離を上記のばらつきで割った値です。これは NIST engineering handbook が外れ値検出向けに紹介している修正 z スコアで、カットオフとして 3.5 を提案しています。
- 2つの条件。 異常と判定されるのは、スコアが設定した感度以上であり、かつ期待値から10%以上離れている場合のみです。2つ目の条件により、ごく規則的で変動の小さい系列で、取るに足らない変化がフラグ付けされるのを防ぎます。
感度は 1.0 から 4.0 の範囲で、デフォルトは 2.5 です。値を下げるほど、より多くの日がフラグ付けされます。重大度は、スコアが感度の何倍にあたるかで決まります。1.5倍未満は Low、2倍未満は Medium、3倍未満は High、3倍以上は Critical です。
結果の見方
- カード: 異常数、急増数、急落数、スコアリングした日のうち異常だった日の割合、最も極端な日。
- 実測値と期待値(信頼区間つき) は、系列、同じ曜日の中央値、および感度 × ロバストなばらつきの ± を示す破線の帯を描画します。異常にはマーカーが付き、重大度ごとに色分けされます。
- テーブルには、日付、曜日、実測値、期待値、乖離、z スコア、重大度、方向(急増または急落)が表示されます。
方向は数値の増減で判定します。平均掲載順位の場合、急増は数値が大きくなったこと、つまり順位が悪化したことを意味し、急落は改善したことを意味します。
実行後に指標を切り替えたりスライダーを動かしたりすると、スコアはブラウザー上で再計算されます。分析対象は最低でも90日間で、それより短い範囲を指定した場合は過去方向に延長され、結果の上に使用した日付が注記されます。最小の範囲は21日です。
EWMA チャート: ゆるやかなドリフト
EWMA 管理図(小さな持続的シフト) を開くと、別の問いに答えられます。新しい日に0.3の重みを置く指数加重移動平均を、系列の中央値を基準に描画し、管理限界は感度 × ロバストなばらつきの ± に設定されます。平均が安定するまでの間は、限界の幅が狭くなります。1日単位の異常がないのに管理限界を外れる日が続く場合は、水準がドリフトしていることを示します。NIST のハンドブックでは、1日ごとのチェックでは見逃してしまう小さく緩やかな変化を EWMA チャートがなぜ捉えられるのかを解説しています。チャートにそのような連続が表示されたら、Change Point Detection で時期を特定してください。
知っておきたい制限事項
- 時間の前後を両方参照します。 ベースラインには過去の週だけでなく後の週も使うため、リアルタイムのアラームではなく過去の振り返り用です。直近の日のスコアは、データが増えるにつれて変わることがあります。
- 最新の日は履歴だけで判定されます。 比較対象が少ないため、1週間後にもう一度確認することをおすすめします。
- 欠損日は0として扱われます。 データに抜けがある場合や、プロパティの開設が期間より新しい場合は、実際には起きていない急落が生じます。
- CTR と平均掲載順位はクエリの構成によって変動します。 サイトに表示された検索が普段と違っていただけで、何か問題が起きたわけではないのに、その日が異常に見えることがあります。対応する前に、その日のクエリを確認してください。
- 現象を示すだけで、原因は説明しません。 フラグ付けされた日付をリリース、障害、ランキング アップデートの履歴と突き合わせ、理由をアノテーションとして記録してください。
異常アラートは別のチェックです
Traffic anomaly アラートルールは、このレポートを再利用しません。確定済みの最新の日のクリック数だけを、直近の期間の中央値と比較してスコアリングし、急落のみを検出します。感度も独立しています。これらを Slack、Microsoft Teams、または Webhook に投稿する方法は、アラートをご覧ください。