ドキュメント
Cannibalization Entropy: 複数ページに分散しているクエリを見つける
各クエリのインプレッションが複数のページにどれだけ均等に分散しているかをシャノンエントロピー(ビット)で測定し、結果を Healthy から Critical までのバンドに分類します。
Cannibalization Entropy は、2つ以上のページに表示されるクエリごとに、インプレッションがそれらのページ間でどれだけ均等に分け合われているかを測定します。1つのページがほぼすべてのインプレッションを獲得している場合、スコアは 0 に近くなります。複数のページが均等に分け合っている場合は、スコアが高くなります。スコアはビット単位のシャノンエントロピーで、設定したしきい値に基づいて、高エントロピーで詳しく確認すべきクエリが一覧表示されます。
スコアの算出方法
クエリごとに、インプレッションを獲得した各ページのシェア(そのページのインプレッション数を、クエリの合計インプレッション数で割った値)を求めます。これらのシェアのエントロピーは次の式で表されます。
H = −Σ p × log₂(p)
分析の対象となるのは、2つ以上のページでインプレッションがあり、合計インプレッションが 10 以上のクエリのみです。均等度は、H をそのページ数で取りうる最大値(ページ数の log₂)で割った値です。そのため、ページ数にかかわらず 100% は完全に均等な分散を意味します。トップページのシェアは、単一ページとして最大のシェアです。
| インプレッションの分散状況 | エントロピー | 均等度 |
|---|---|---|
| 2ページで 90% / 10% | 0.47 bits | 47% |
| 2ページで 70% / 30% | 0.88 bits | 88% |
| 2ページで 50% / 50% | 1.00 bit | 100% |
| 3ページで 60% / 30% / 10% | 1.30 bits | 82% |
| 4ページで各 25% | 2.00 bits | 100% |
エントロピーはページ数が増えるほど大きくなります。そのため、表示されるページ数が異なる2つのクエリを比較する場合は、エントロピーではなく均等度を比較してください。
しきい値とバンド
Entropy threshold スライダーは 0 から 3 bits まで 0.1 刻みで調整でき、デフォルトは 1.0 です。各バンドはこのしきい値を基準に決まります。
- Healthy: しきい値の半分未満。
- Moderate: しきい値の半分以上、しきい値未満。
- High: しきい値以上、しきい値の 1.5 倍未満。
- Critical: しきい値の 1.5 倍以上。
デフォルトでは、2ページ間の 50/50 の分散は High、90/10 の分散は Healthy になります。スライダーを動かすと、すべての境界、ヒストグラム、High-entropy タブが一度に更新されます。データを再取得する必要はありません。
結果の見方
- カード: Queries analysed(見つかったクエリ数と除外されたクエリ数を併記)、しきい値以上の High-entropy queries、それらのクエリの Impressions at risk(クリック数を併記)、Average entropy。
- Entropy distribution は、クエリを 0.1 bit 刻みのビンに分けて件数を示し、バンドごとに色分けします。
- テーブルには、Query、Pages、Impressions、Clicks、Entropy (bits)、Evenness、Top page share、Band、そして最大6ページまでのバーで表示される Impression share by page が並びます。セグメントにカーソルを合わせると、ページ、そのシェア、平均掲載順位が表示されます。タブで High-entropy と All analysed を切り替えられ、検索ボックスではクエリまたはそのトップページに一致する行を絞り込めます。
- CSV エクスポートには、バーに表示される6ページだけでなく、すべてのページのシェアがテキストとして含まれます。
スコアが高くても問題ないケース
Search Console がデータをページ単位でグループ化する場合、検索結果に表示された各ページはそれぞれ独自にインプレッションを獲得します。そのため、同じ検索結果ページに自サイトの2つのページが表示されれば、両方にスコアが付きます。2つの掲載枠を持つことは、競合ではなくむしろ強みになる場合があります。ただし、ある期間全体のエントロピーでは、このケースと、Google が日ごとにページを切り替えているケースを区別できません。
対応する前に、そのクエリの詳細ページを開いて確認してください。両方のページが同時に良好な掲載順位を保っているなら、そのままで問題ありません。順位が低く、さらに上位のページが入れ替わり続けている場合は、ページ同士が競合しています。
競合するページの修正方法
- そのクエリで上位表示させるページを決めます。通常は、最も包括的に答えているページです。
- もう一方のページにある有用なコンテンツを選んだページに移し、評価の低いページをリダイレクトするか、Google が重複 URL の統合で推奨しているように、canonical リンクで強いほうのページを指定します。
- 内部リンクを、選んだページを指すように更新します。
Cannibalization レポートでは、同じ問題を URL 単位で確認でき、評価の低いページに流れたインプレッションとクリックも把握できます。
AutoPSEO が競合を発生させない仕組み
コンテンツエンジンは、見つけたトピックをサイトに既にあるページと照合します。そのため、既存のページが答えている検索に対して、2本目の記事を書くことはありません。コンテンツエンジン自身が作成した2つの記事が同じ検索をカバーしていると分かった場合は、統合できます。一方を削除し、サイトは旧アドレスへのアクセスを、残したほうへ 301 でリダイレクトします。詳しくはコンテンツエンジンをご覧ください。
制限事項
- レポートが読み込むのは、期間内のクエリとページの行で最大 25,000 行です。まれな組み合わせは含まれない場合があり、Google がプライバシー保護のため匿名化したクエリは表示されません。
- 入力データはインプレッションのみです。検索結果の下位で獲得したインプレッションも、上位のものと同じ重みで数えられます。ページを統合する前に、バーに表示される掲載順位を確認してください。