Google Search Console の一括データエクスポートとは?
パフォーマンスレポートとデータ
一括データエクスポートは、プロパティのパフォーマンスデータを、ご自身の Google Cloud プロジェクト内にある BigQuery データセットへ1日1回送信する Search Console の設定です。Search Console が持つすべての行が対象で、まれなクエリもクエリ文字列なしの行として含まれます。16か月という期間の制限もなく、削除しない限りデータは蓄積され続けます。ただし、エクスポートが始まるのは有効にした日からです。また、BigQuery の無料利用枠を超えるストレージとクエリの料金はお客様の負担になります。
レポートや API では得られないもの
| パフォーマンスレポート | Search Analytics API | 一括データエクスポート | |
|---|---|---|---|
| 行数 | 表またはエクスポートごとに1,000行 | 検索タイプごと、1日あたり最大50,000行 | すべての行 |
| 履歴 | 16か月 | 16か月 | 設定日から。削除するまで保持 |
| まれな(匿名化された)クエリ | 表には含まれず、合計には計上 | 同左 | クエリが空の行として含まれる |
| コスト | 無料 | Cloud の請求は発生しないが、クォータあり | BigQuery のストレージ料金とクエリ料金 |
| 手間 | なし | コードと OAuth | Cloud プロジェクトと SQL |
始める前に
- Search Console のプロパティに対するオーナー権限が必要です。
- 課金が有効な Google Cloud プロジェクトが必要です。
- そのプロジェクトで、API とサービス > 有効な API とサービスから BigQuery API と BigQuery Storage API を有効にします。
一括データエクスポートの設定方法
- Cloud コンソールで IAM と管理を開き、アクセス権を付与を選択します。
- プリンシパル
search-console-data-export@system.gserviceaccount.comを追加し、BigQuery ジョブユーザーと BigQuery データ編集者の2つのロールを付与して保存します。 - Search Console で 設定 > 一括データ エクスポートを開きます。
- Cloud のプロジェクト ID(プロジェクト番号ではありません)を入力します。
- データセット名を選びます。デフォルトは
searchconsoleで、名前は必ずこの文字列で始める必要があります。同じプロジェクトにエクスポートするプロパティごとに、別々のデータセットが必要です。 - データセットのロケーションは慎重に選んでください。エクスポートの開始後は、Google が変更をサポートしていません。
- 続行を選択します。最初のエクスポートは48時間以内に届き、実行された日のデータが対象になります。
テーブルが作成されたら、パーティションの有効期限(14日以上)を設定してストレージ量を抑えられます。列の追加や変更はしないでください。スキーマを変更するとエクスポートが失敗します。
BigQuery に作成されるテーブル
searchdata_site_impression: Search Console のグラフの合計値と同様に、プロパティ単位で集計したパフォーマンスデータです。URL 列はありません。searchdata_url_impression: URL 単位で集計したデータです。検索の見え方ごとの列(is_job_listingなど)と、is_anonymized_discoverフラグがあります。ExportLog: テーブルごと、エクスポート成功ごとに1行が記録されます。Google が修正済みデータで特定の日を書き直すたびに、epoch_versionが増えます。
日付は太平洋時間です。行は事前に集計されていないため、指標は必ず SUM() で合計してください。掲載順位は0始まりで合計値として保存されています。そのため平均掲載順位は、サイトテーブルでは SUM(sum_top_position) / SUM(impressions) + 1、URL テーブルでは sum_position を使って同じ形で求めます。
先月のウェブ検索の上位クエリを取得する出発点となるクエリです。
SELECT
query,
SUM(clicks) AS clicks,
SUM(impressions) AS impressions,
SUM(sum_top_position) / SUM(impressions) + 1 AS avg_position
FROM `your-project.searchconsole.searchdata_site_impression`
WHERE data_date BETWEEN '2026-09-01' AND '2026-09-30'
AND search_type = 'WEB'
AND query != ''
GROUP BY query
ORDER BY clicks DESC
LIMIT 100
必ず data_date で絞り込んでください。テーブルは日付でパーティション分割されているため、日付フィルタがあることで、クエリごとに全履歴をスキャン(そして課金)せずに済みます。
制限と障害時の挙動
- 過去分には遡りません。設定前のデータは、API またはレポートから取得する必要があります。
- 失敗するとエクスポートが止まります。エラーが起きると、Search Console は翌日に再試行し、未エクスポートのデータを約1週間保持します。約1か月にわたって失敗が続くと、エクスポート自体が完全に停止します。エクスポートが失敗したときと復旧したときには、オーナーとフルユーザーにメールが届きます。
- 欠落が恒久的になることもあります。Google のデータ異常のページによると、2026年2月28日と3月1日は一部のプロパティのエクスポートで欠落しており、復旧されません。
ExportLogとカレンダーを定期的に突き合わせてください。 - 停止するには。設定ページでエクスポートを無効にするを選ぶと、24時間以内にエクスポートが終了します。既存のテーブルは BigQuery に残ります。
一括データエクスポートは必要か?
ロングテールのクエリをすべて取得したい場合、URL ごとの検索の見え方フラグが必要な場合、自社のほかのデータと SQL で結合したい場合は、必要です。通常のレポート用途で16か月より前の履歴がほしいだけなら、AutoPSEO の保存済みプロパティで Cloud プロジェクトなしに対応できます。フルストレージを有効にすると16か月分をバックフィルし、その後はウェブ検索のクエリ、ページ、クエリとページの組み合わせを合わせて1日あたり最大25,000行まで保存し、最長10年間保持します。すべての行ではありませんが、ほとんどのサイトには十分な量です。詳しくは、管理、Search Console のデータ保持期間、Search Console API をご覧ください。
出典: Google の一括データエクスポートの概要、設定、モニタリング、テーブルリファレンス、サンプルクエリ。